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miyamoです。
かれこれ7年前。まだレバレッジ規制もなく、FX会社各社がレバレッジの高さを競っていた頃の話です。
当時、FXを始めた僕は、怖いもの知らずでした。入金してレバレッジを目一杯かけてトレードしていました。
ビギナーズラックって本当にあるんですね。面白いように勝てました。そして資金は入金額の倍になっていました。
そんなビギナーズラックも長くは続かず。神様のいたずらでしょうか、見事地獄に叩き落とされることとなりました。
今思えば、当然といえば当然の結果なのです。その時はFXトラウマになって、しばらくトレードできない状態になりました。
これからFXを始める人や、始めたばかりの人に同じ失敗を繰り返してほしくない。過去の実体験を書くことで、みなさんの参考になればと思います。
今ではレバレッジ規制もありますので、それほど大きなダメージにはならないかもしれませんが、トレードをする上で絶対に気をつけていただきたいことです。
お見逃しなく。
目次
ビギナーズラックから地獄に落ちるまで
まずは、僕の実体験をそのままに語ります。
ビギナーズラックは本当にあった
FXのビギナーズラックと言うものはあります。
ありますというか、初心者の頃は怖さを知らないので、ここは!と思った時に躊躇なくエントリーできるので、勝てるんだと思っています。
これがビギナーズラックの正体じゃないでしょうか。
ビギナーズラックを実力と勘違い
今思えばビギナーズラックで勝てていたのですが、当時はこれはいける!このままいけばサラリーマン引退も夢じゃない!とさえ思っていました。
当時使っていたのもストキャスくらいで、セオリー通りに20%と80%を目安にトレードしていました。
多少マイナスになっても、待っていればプラスに戻ったものです。
もちろんストップロスなど入れていませんでしたので、ただ損切りせずにじっと耐えていただけなんですけどね。
今思えば、これで資金が倍になるまで勝てていたというのは、ただのラッキーでした。
あの日さえなければよかったのに
ここからが地獄の始まりです。
何気なくエントリーしたポジションが大きなマイナスに
そんなある日、いつもならプラスに戻るのですが、一向に戻る気配がありません。
-30pips、-40pipsとどんどんマイナスが膨らんでいきます。
Why?なぜ?いつもなら戻るのに。ここまで来ると戻ることを祈るだけになりますね。
そしてナンピンを実行
-50pipsくらいまでマイナスが広がった時に、とうとう禁断の果実ナンピンに手を出しました。
ナンピンのいいところは、少しでも戻ればナンピンしたポジションがプラスになりますので、全体のマイナスが少なくなります。
そう、戻ればです。
戻らなければ、とたんに自分に牙を向く恐ろしい存在となります。
さらにナンピンを繰り返す
藁をもすがる思いでナンピンをしたのですが、マイナス方向は一向に改善せず。
ナンピンした分も含め、マイナスが広がっていきます。
少し戻す気配を見せたところで、さらにナンピンをしてしまったのです。
なぜでしょう。今なら絶対しないのに、当時はナンピンで助かると思ったんですね。
画面に並ぶマイナス評価の恐ろしさ
3つのマイナスポジションが画面に並びます。
すべて10万通貨。合計で30万通貨分のマイナスポジションが並んでいます。
後悔してもあとの祭り。ナンピンしたことを悔やむのでした。
損切りを決意
トータルでマイナス30万円の評価となっています。
これ以上、傷を広げないためにも損切りが必要です。
損切りしなければマイナスは確定しません。戻るかもしれません。
しかし、チャートを見ても戻るような気配はなし。
泣く泣く、損切りをしました。最終的に決意したのは、マイナス35万円になった時でした。
損切り後に反対方向に動くというマーフィーの法則発動
そして、損切りをした途端に、反対方向に動くチャート。
いいんです。反対方向に動いたのは結果論です。もしかしたら、そのままマイナスが増えていたかもしれません。
そしてトラウマになる
これだけ大きな損切りをすると、トラウマになります。
しかも、ナンピンを繰り返したことで、マイナスが広がったという、完全に自己責任です。
これには落ち込みました。ナンピンさえしなければと、何度悔やんだことか。
今でも傷は癒えない
今でも、この時の傷は癒えていません。エントリーするときは怖いです。
ポジションを持っているときは、ドキドキします。
ですが、今ではルールがあるので、きちんとストップロスを適切な場所で入れていますので、前のように大きな損にはなりません。
過去の失敗からの3つの教訓
トレード手法やテクニックの前に、絶対に守りたいことです。どれも当たり前のことです。
ストップロスを必ず設定すること
ストップロスを入れずにトレードすることは、マイナスを限定できない非常に危ないものです。
僕の実体験でもそうですが、ストップロスさえ入れていれば、1つ目のポジションが適切な場所で、損切りされ損が拡大することもなかったはずです。
チャートを見ると、損切りに適した位置があるはずです。そこに損切りを入れればいいだけです。
そのような損切りポイントがわからないようなチャート状況だった場合は、エントリーしなければいいんです。
無理に難しい相場でエントリーする必要はありません。もっと分かりやすい相場の時にエントリーしましょう。
ナンピンは絶対にしないこと
ナンピンは百害あって一利なし。僕は完全にナンピンを封印しました。
ナンピンしないと勝てないようなエントリーは、そもそも負けトレードなのです。
清く損切りして、次のトレードに備えましょう。
ポジションを持ったままにしない
実は、この実体験は1日半くらいの出来事です。日中は仕事でした。
仕事中もポジションの状況が気になり、ちょくちょく携帯(当時はスマホがありませんでした。)でポジションチェックをしていました。
何度見てもマイナスはマイナスのまま。もちろん、気になって仕事が手につきません。
トレードは、家でゆっくりチャートを見られるときにするのが一番です。
チャートをじっくり見られないところで何か起きたら、対応することができません。
ドル円の最安値を付けた暴落の時も、明け方でした。デイトレードなら、日をまたいでポジションを持ち越すことはリスクが高いです。
そのようなこともあり、寝る前にはポジションを必ず決済するようにしています。
実は基本的なことばかり
ここにあげた教訓は、ごく当たり前のものばかりです。
しかし、初心者の頃は、この当たり前のことができないことも多いです。
こんなことで退場するのはもったいないことですので、トレード時には気をつけて頂きたく、3つの教訓としました。
まとめ
世の中には、数百万、数千万と損した人もいると聞きます。
しかし、35万でも僕にとっては、トラウマになるような大きすぎる損でした。
それでも、いまでもFXを続けているのは、少ない資金で短期間に大きく稼げるのはFXしかないと思っているからです。
僕には将来の夢があります。その夢を実現するための手段がFXというわけです。
みなさま、良いFXライフを。
おしまい。miyamoでした。