
photo by Kamil Porembiński
miyamoです。
夏の車中泊の一番の問題は、寝るときの暑さ対策です。
暑さ対策のグッズがいろいろと出ていますが、正直、真夏の夜にはあまり役に立つとは思えません。扇風機を回したところで、熱い風がやってくるだけです。
平地での暑さ対策としたら、エンジンをかけてエアコンをつける以外にはないと思います。
しかし、車中泊でエンジンをかけっぱなしというのは、マナー違反ですし、環境にも悪い、なによりガソリン代もかかります。
夏の車中泊の暑さ対策は、ずばり寝る場所を選ぶことです。涼しいところで寝ればいいんです。
僕が夏に車中泊をする時も、まず寝る場所を決めます。もちろん涼しいところです。そこから、まわりの観光場所を決めていきます。
そうです。夏の車中泊は、寝る場所を中心に(先に)考える必要があります。
そうすれば、快適に過ごせますし、エンジンをかけてエアコンをつける必要もありません。
涼しいところはどんなところ?ということを紹介していきます。
目次
夏の車中泊の暑さ対策は寝る場所を選ぶこと
夏の車中泊でできる暑さ対策は、涼しい場所を選んで寝ることです。
暑さ対策グッズは役に立たない
車中泊の暑さ対策として、扇風機やサーキュレーターが販売されています。
僕も使ったことがありますが、たとえ扇風機やサーキュレーターを動かしたとしても、社内の熱い空気を撹拌しているだけなので、全然涼しくなりません。
ないよりはマシかもしれませんが、ほとんど役に立ちません。
暑さ対策は涼しいところで寝ること
まわりが暑いところで寝るから暑いんですね。参考までに、昨年8月のお盆の東京の最低気温は26℃です。最低ですよ。最低で26℃なので、そんなところで寝ても暑いわけです。
同じ日の涼しい場所の最低気温は18℃です。なんと8℃も違うんですね。
これだけ違うと、涼しさを感じられると思います。
東京というのはちょっと極端でしたが、平地は暑いということですね。
涼しさを求めるなら標高が重要
涼しいところで寝るのが重要だということは、わかってもらえたと思います。
それでは、どんなところが涼しいのでしょうか?
イメージ的には、北に行くと涼しそうです。ちょっと北に行った宮城県仙台市あたり。同じ日は23℃でした。東京よりは涼しいですが、まだまだです。
実は、北に行っても平地では暑いんです。北に行くよりも標高を上げていくほうが重要です。
北の方に行ってもそれほど涼しくなりませんでしたが、標高は100m上がると気温が0.65℃低くなると言われています。
標高を上げるということは、山の方に行くので平地よりもより涼しいです。先ほど紹介した18℃の地点も、標高が高いところの気温です。
唯一の暑さ対策グッズ
標高を上げていくと、ほとんど暑さ対策グッズは必要ありません。まわりが涼しいので、気をつけないとかえって寒いくらいです。
旅程の関係で、そこまで車中泊場所の標高を上げられない時は、窓を開けるとより効果的です。
夏に窓を開けるとなると、心配なのは虫です。山の中に行くことになるので、虫も多いです。
そんな時に使って欲しいのがこちら。
窓にかぶせて使う、虫よけネットです。網戸みたいなものですね。
防犯上、窓を全開にはできませんが、人の手が自由に入らないくらいの開け幅でも、涼しい風が入ってくるので、快適になります。
この時に初めて、扇風機やサーキュレーターが役に立ちます。この2つは、涼しい風を取り入れられるときにこそ使いましょう。
夏のおすすめ車中泊ポイント
いままで車中泊をしたことがあるところを中心にご紹介します。首都圏在住なので、首都圏近辺になってしまいますが、ご勘弁を。
真夏なら1,000m級の場所を選ぶこと
車中泊ポイントを選ぶときにまず気に留めておきたいのが、標高がどれくらいの場所を選ぶかということです。
真夏のお盆辺りの記事なら、おすすめは1,000m前後の標高です。これだけの標高だと、暑いということはまずありません。最低でも800mはほしいところです。
8月も終わりの頃になれば、そこまで標高は高くなくても600mくらいなら涼しくなります。
夏の車中泊におすすめな道の駅
標高を考えておすすめの道の駅です。
山梨県 道の駅こぶちざわ 標高1017m
ここ何年かの夏の車中泊旅行で、お世話になっている道の駅です。温泉施設も併設されていて、お風呂に入ってそのまま寝ることができるのは、ポイントが高いです。
過ごしやすいということはそれだけ人気があるということで、結構混雑します。早めに行って場所をとることをおすすめします。
群馬県 道の駅草津運動茶屋公園 標高1260m
標高が高めなので涼しいです。この道の駅も人気で、かつそれほど大きくないので混雑しますし、車の出入りが多いのでちょっとうるさいです。
お風呂は近くに草津温泉があります。日帰り温泉の大滝の湯がありますので、そちらを利用しました。車で5分位のところです。
長野県 道の駅みまき 標高 541m
標高がそれほど高くないので、真夏はちょっと厳しいですが、お盆の時期を外して8月終わりくらいから、そこそこ快適に寝られます。
こちらの道の駅も温泉施設が併設されています。お風呂入って、車で走ること無くそのまま寝られるということを経験してしまうと、この快適さが癖になります。
お風呂からパジャマを着て出てこられますからね。
長野県 道の駅美ヶ原高原美術館 標高1970m
こちらは行ったことがありませんが、標高の高さで紹介します。ここまで標高を上げなくても快適だと思いますが、それなりに混雑しているようです。
山梨県 清里の森駐車場 標高1320m
ここは道の駅ではありませんが、かなりの穴場です。全然人がいません。
知る人ぞ知るみたいなところで、僕もたまたま見つけました。お風呂は車で5分くらいのところにあります。
ここは野辺山に近く、野辺山で星を見たあとに、こちらで車中泊をしました。
混んでいないので、好きな時間に行くことができるので、行動が自由になります。ただし、道の駅ではないので、トイレなどはきれいに整備されていません。
まとめ
夏の車中泊は、寝る場所が暑さ対策になります。涼しい場所を選ぶと、真夏でも快適に寝ることができます。
どうしても寝る場所を優先した旅行になってしまいますが、夏に暑くて寝られないほうが大変です。
汗だくになって寝られず疲れも取れない。翌日の運転に響きます。
そんなことにならないように、夏の車中泊は涼しいところを選んで、快適にすごしましょう。
追記
車中泊をする時期を、1ヶ月後ろにずらすだけで快適に過ごすことができます。シルバーウィークを有効に使っちゃいいましょう。
おしまい。miyamoでした。